来し方行く末

40代後半で転職、これからの人生

給料日。

昨日は給料日、そして賞与の振込がありました。9年間働いた介護職のときには見ることのできなかった数字が並んでいました。今は介護職ほど体はきつくないものの、拘束時間が長く責任も大きい仕事だけに、まあ労働に見合うだけの対価がもらえたと思っています。

 

私が結婚した当初はまだ育児休暇というものが普及していなくて、公務員や学校の先生だけが育児休暇を取得できる時代でした。私が第一子を出産した当初(1994年)もまだ職場は産休(産前産後8週間)のみでした。

早産で未熟児で生まれ、持病もあった長女なので、仕事は続けたかったのですが育児に専念するため、やむを得ず退職しました(事業主に一旦退職してからの嘱託やパート勤務への意向を申し出たのですが、当時は「NO」でした)。ほかの職種でも結婚したら仕事は辞めるというのが当たり前の時代でした。

その後バブルが崩壊し、終身雇用制度も崩れていく中で、再就職への道を探りましたが、そこには分厚い壁が立ちはだかっていました。一旦仕事を辞めてしまった一介の主婦に、ホワイトカラーのような仕事は残ってなく、資格を生かせる仕事もありませんでした。

3人の子どもの成長に合わせ、臨時職員、パート、嘱託職員として場所と形態を変えながら働く母をしてきました。農村という環境や近くに夫の両親が住んでいたこともあり、専業主婦という選択は常にありませんでした。

そして30代後半に夫が20年勤めた団体を辞め転職、それを機に私も正職員での仕事を探し、介護職員として雇ってもらえることになりました。40歳を前にコネもツテもない私には、正職員で雇ってもらえるのは介護ぐらいしかありませんでした。しかしボーナスがあるのはやはりありがたく、その間に上の2人の娘を大学へ進学させることができました。

現在48才の私ですが、普通なら40代後半ともなれば仕事人として今までの努力が実を結び、周りからも信頼されてそれなりに地位も上がり、心身ともに安定していく年代ではないでしょうか。しかし私は転職したばかりで、いくら以前いた職場だといっても新米には変わりなく、新卒の子と同じようにあたふたとしている状態。そういう自分が時に情けなく、痛々しく思えることも多々あります。

何が言いたいかわからなくなってしまいましたが、要するに職業を選ぶのを間違えたのかもしれないということです。今の職業も介護の仕事も、言ってみれば社会の末端の仕事。「ほんとにしんどい。その割には社会に貢献していると感じることが少ない、閉鎖的なお仕事」というのが本音。今思えばもっと陽の当たる仕事がしたかった。

専業主婦にも憧れるのだけど、ぐうたらなのでたぶん家事はしないでネットばかりしそうだし、夫だけの一馬力では末っ子の大学卒業までの教育費が稼げない、老後のことも心配です。

ほぼ毎日4時に起きて高校生の末っ子のお弁当を作り6時前には出勤、帰るのは21時過ぎ。晩ごはんは食材配達で昼の空き時間に一旦帰宅して作るか、夫に任せるか。公休の日は日頃の疲れを取るのが優先でなかなか気分転換もできないし、眼瞼けいれんも患ってしまう始末。

慣れたらうまく切り替えができるようになるのかなあ。末っ子が高校卒業したら少しは楽になるかもしれないけど。それまでこの仕事を続けられるのかなあ。もう働くのしんどい・・・。